日経平均株価:今後(7月末~)の中期的な予想をしてみる

日経平均

これまでの予想は

わたしのこれまでの(主に)中期的な予想に関する発言を振り返ってみよう。

都合のいいものも、都合の悪いものも挙げてみる。※後者の方が大事だったりする。

1)2021.02.21 直近の日経平均株価:30,017

「現在、株価にネガティブないくつかの懸念材料がある」とし、

「日銀のテーパリング」と「景気が急ピッチで回復していること」を挙げている。そして、こんなときは大きめの調整が起こりやすい、とし、「遠からず大きめの調整がくる…と想定しておいた方がいい」と書いている。

2)2021.02.28 直近の日経平均株価 :28,966

現在は、「金融相場」から「業績相場」への移行期であり、「季節の変わり目に体調を崩してしまう」がごとく、大きめの調整が起こりやすい。TOPIXでいえば、「1800PT」までの下落は、想定しておいた方がいい、と書いている。

また、TOPIXの中期的な底は「1700PT」あたりになるとし、まだ誰もこういう話はしていないが、直近のザラ場の高値(日経平均:30714)が今年の高値になるかもしれない、と書いている。

3)2021.03.08 直近の日経平均株価:28,743

中長期のトレンドが変わった可能性がある、とし、20年10月30日から始まった上昇トレンドが終わった可能性がある。だから、ここからどんどん下がる、ということではないが、「これまでとは相場つきが変わる可能性がある」ということは、頭に入れておいた方がいい、と書いた。

4)2021.03.21 直近の日経平均株価:29,792

日銀は先週の政策決定会合で、テーパリングの姿勢(ETF年6兆円の買い入れ撤廃+「積極的な買い入れを行う」との文言を削除)を見せた。ETFを買うときは「TOPIXに連動するものに限る」としたことで、日経平均はTOPIXに対して弱含む、と考えられる。

これまでの上手な買い手は日銀だ。

その日銀が買い上がることをやめて、「大きく下げたときのみ買う」と姿勢を変えたのだから、ここからの買い上がりは危険だ。個人的には、(ここからも)日銀と同じようなスタンスで投資すればいいと考える、と書いた。



5)2021.04.18 直近の日経平均株価:29,683

いずれどこかでズドンと下に落ちる。

過去6年間で最高に溜まっていることがわかる。いずれこの溜まりは、株価が下がることにより解消に向かう。今のところその気配は見えないが、いつズドンと来てもおかしくない水準にあることは、頭に入れておきたい。この水準での買いは、これまでより慎重にした方がいいだろう、と書いた。

6)2021.05.05 直近の日経平均株価:28,812

わたしは日本の金融相場は、一足先に終わったと考える

株価は、トレンドが変わり調整モードに入るだろう。

株価はこれまでの上昇基調から下落基調に変化する、と考える。

金融相場が終われば、業績相場に移行するが、そのとき何が起きるのか?端的にいえば、高くなったPERの訂正である。この段階でようやく、業績と比べて高すぎるPERの訂正が始まる、ということになるのだ。「PERが適正な水準に戻るまで、株価は調整する」と考えた方がいい、と書いた。

7)2021.05.09 直近の日経平均株価:29,237

高橋ダンさんが、来週か再来週に3万円を突破する、と予想 ⇒ わたしは否定。

8)2021.05.16 直近の日経平均株価:28,084

金融相場が終わったことから、今後は金融相場のときのような力強い上昇は見込めない、と書いた。

9)2021.06.13 直近の日経平均株価:28,948

高橋ダンさんは、今週以降の急騰を予想 ⇒ わたしは否定。

中長期的な予想に関し、都合の悪い発言も書こうと思ったのだが、今のところ明確に的を外している発言(予想・見通し)がない。強いて言えば、(今のところ)予想ほど下げがきつくない、ということだ。

だが、今後はどうなるかわからない。思いっきり的を外すかもしれない(笑)。もしそうなれば、自分軸を修正するきっかけにすればいいと考える。

このブログは、わたしの備忘録でもある。

学びや修正を妨げることになるので、都合の悪いことを隠すようなことはしない。

※過去の発言は、(誰でも見ることができるように)すべて開示している。

専門家の発言に依存⇒×

あと、わたしは高橋ダンさんをリスペクトしており、ディスるつもりは微塵もない。

彼ほどの専門家でも、予想を当てることがあれば、外すこともある。当たり前の話だ。別の有名な動画配信者が、仮想通貨の暴落を全く読めなかった、ということもある。つまり、「あなたは、あなたがリスペクトする専門家の予想を鵜呑みにしてはいけない」ということだ。

投資は(「仮」でいいので)自分の軸を定め、まずはその軸にしたがいブレずに行う、ということが大切になる。そうすることで、失敗を学びに変えて、自分軸を修正する(正解に寄せる)ことができるようになるのだ

※他人の意見は、(誰であろうが)参考程度にするといい。



U太の中期的な予想は

「森」を見る意味で、中期的なトレンドを確認しよう。

TOPIX:~7/21/21

中期的なトレンドを知るテクニカルは他にもあるのだが、このグラフがわかりやすい。

※U太のオリジナルのテクニカルで、ここでしか見ることができない。

注目するのは、緑・黒・茶の線。

緑<黒(デッドクロス)で、トレンドが下に変化したと見るべきだ。株価はその後も上昇しているが、余熱で上昇しているに過ぎない。黒<茶(デッドクロス)で、その傾向がはっきりしている。

この状態での戦術は、「戻り売り」か「突っ込み買い」の二択になる。

※器用な人は両方やってもいいだろう。

もう少し時間が進めば、緑>黒(ゴールデンクロス)が起こり、トレンドが変化するが、株価は余冷で下がる、という想定はしておくべきだ。株価が上昇トレンドに変化するのは、黒>茶(ゴールデンクロス)あたりになると予想する。

株価が上昇トレンドに変化する前に、暴落があってもおかしくないよ。

まとめ

今回は、今後(7月末~)の中期的な予想をしてみた。

わたしの主に中期的な見通しに関する発言だが、

2月末に、「直近のザラ場の高値(日経平均:30714)が今年の高値になるかもしれない」と書いている。3月に、「20年10月30日から始まった上昇トレンドが、終わった可能性がある」、「(方針を変えた日銀と同じように)大きく下げたときのみ買えばいい」と書いた。

5月には、「日本の金融相場は、一足先に終わったと考える」と書いた。

今後の中期的な予想としては、中期トレンドが下であり、現在の投資戦術は、「戻り売り」か「突っ込み買い」の二択である、とした。本腰を入れての買いは、上昇トレンド入りを確認してからになる。まだ、先の話だ。

※キャッシュポジションは、多めにしておいた方がいい。

以上は、わたしの個人的な考えにすぎない。また、投資を推奨するものでもない。これまでのわたしの見方が正しいとしても、今後も正しいかどうかはわからない。

投資は自己の責任において行ってください。