日経平均株価:今週(3/13~3/17)の見通しを述べます。
先週は、PER的に「13.5」を目指す展開になっており、上値目途は「28,541」としました。
そして、上値が限られているような感じがあり、新規買いは微妙だが、ごく短期であれば、買いもありかもしれない、としました。実際には、木曜日に高値を付け、その値は「28,623」でした。
今週は、日経平均CFDの値から「28,000」を割れてはじまりそうです。
EPSの傾向は
まず、株価の重要な変数である「日経平均EPS」の傾向を確認しよう。

※2022年4月6日~2023年3月10日
棒グラフは、MAの傾きを表す。青なら+、茶ならー
ここしばらく、EPSは全体的に低下傾向にある。企業の収益が低下している、ということなので、この状況で株価が騰がる、というイメージはしにくい。ただし、傾きの「ー」は切り上がっている。ポジティブに考えると、この切り上がりが業績回復の先行指標だと解釈することは可能だ。
※踊り場になり、さらに下を掘る、という可能性もある。
日経平均+PER水準
日経平均株価の日足。2022年4月6日~2023年3月10日:

描画のラインは、上から PER14、13.5、13、12.5、12(点線を除く)。
現在の株価は、引き続き青色のレンジの中にある。
前回、灰色線(PER13.5)を目指す展開になっており、28,541(3/3時点)が目安だとした。実際には、木曜日に高値を付け、その値は「28,623」だった。この日は、「13.5」を少し超えた。
その後の動きから「13.5」を超え、達成感が出たようにも見える。
この水準は割高なのか?
現在の水準が割高なのか、確認してみよう。

このグラフの見方だが、
棒が上に伸びると<割高>、下に伸びると<割安>と見る。
金曜日の時点では、棒が下に伸びており「割高」という感じではない。だが、直近の動きを見ると棒が下に伸びる余地がある。棒が下に伸びながら株価が下落する、というシナリオもあるだろう。
金曜日時点の「割高指数」だが、
割高指数:60.0(+1.1) ※0-100の範囲で推移する。↑:割高、↓:割安と判断する。
先週比で増加した。それほど高くはないが安くもない。

棒がもっと下に伸びて割安にならないと、買えないかな…という印象だ。
モデルによる予想は
自作のモデルの予想は、以下のとおり。

※緑線が予想。値を当てるものではなく、上下の動きを予想するもの。
先週の木曜日が天井であり、中期的な下降トレンドに転換する、と考えるのが普通かもしれない。だが、予想モデルは、下を掘ることがあっても「中期的な上昇トレンドは維持する」としている。
そうであれば、「安いところは買い」となるが、そうなるかどうか注目したい。
※このモデルを使うときは、日々の上下変動よりも中期トレンドを確認する。
わたしの売買戦略は
前回、損切り+高いところではショートを狙う、とした。
実際は、ノートレードだ。売り玉の「損切り」をするチャンスがなく(合理的な理由がなく)、ショートについては、チャンスはあったが、バンドウォーク中にショートをする、というのはむずかしく、行っていない。
今後は、あや戻しでショートを狙ったり、安くなれば素直に買う、ということになる。
まとめ
EPS傾向 | 下落傾向を維持 | 傾きの「ー」の切り上がりが見られる |
PER水準 | 「13.0」を目指す | 青レンジの下限(13.0):27447(3/10時点) |
割高指数 | 60.0/100 | 先週比:+1.1 さほど高くないが、安くもない |
モデル予想 | 上昇トレンドの継続 | 下落があっても、中期的な上昇トレンドは維持 |