今週(3/27~)の日経平均株価の見通し

日経平均

日経平均株価:今週(3/27~3/31)の見通しを述べます。

先週金曜日の終値が「27,385」、現在の日経平均CFDが「27,400」(+0.05%)です。方向感に乏しく、上に行くのか下に行くのかわかりません。このまま、膠着状態が続く可能性もあります。

今週は、「権利付最終日」があります。配当落ち後の動きに注目しましょう。

EPSの傾向は

まず、株価の重要な変数である「日経平均EPS」の傾向を確認しよう。

日経平均EPS トレンド ※2022年4月20日~2023年3月24日

□マーカーの折れ線グラフ(水色)は、日経平均EPSのトレンドを表す。

このグラフが20MA(緑線)を上抜けすると、すぐに下落して下抜けした場合を除き、ある程度の上昇(黒線)が期待できる。現在は、20MAを上抜けし「順調に上昇している」という状況。

今のところは、株価には(EPS的には)追い風が吹いている、という状況だ。

ただし、このトレンドラインは遅行するので、上昇中にEPSが天井を付ける。



円/ドルの傾向は

円/ドルの傾向も、日経平均株価に影響を与える。

ドル円 トレンド ※2022年4月20日~2023年3月24日

□マーカーの折れ線グラフ(水色)は、円/ドルのトレンドを表す。

このグラフは、EPSとは逆に20MAを下抜けし、下に赤のマーカーが出現した。

現在と同じような状態を#1、#2としている。#1は、中長期的な上昇(円安)トレンドの最中であり、そこが押し目になった。#2は天井を付けていたので、そこからさらに円高が進んだ。今回も、中長期的な下降(円高)トレンドの最中だとすると、さらに円高下落が進む可能性がある。

赤のマーカー=安い、だから、一旦は自律反発があってもおかしくない。

日経平均+PER水準

日経平均株価の日足+PERの水準。

日経平均株価+PER ※2022年4月20日~2023年3月24日

描画のライン:上から PER14、13.5、13、12.5、12(点線を除く)。

現在の株価は、引き続き黄色のレンジの中にある。<底堅い>という印象だ。

配当が落ちるまでは、このまま黄色のレンジ内で推移する、というのが、無難なシナリオだ。1)日経平均EPSが下落に転じ、2)円高が進めば、赤のレンジに下落することもあるだろう。

黄色レンジの下限:26,743(PER12.50、3/24時点)

この水準は割高なのか?

現在の水準が割高なのか、確認してみよう。

棒が上に伸びると<割高>、下に伸びると<割安>と見る。

棒グラフがプラ転して、水色になっているので安くはない。今は、配当が乗っかっている分、高くなっているのかな…とも思う。配当が落ちたあとにどういう動きになるのか、そこを確認したい。

先週の金曜日時点の「割高指数」だが、

割高指数:64.1(+3.6) ※0-100の範囲で推移する。↑:割高、↓:割安と判断する。

やはり、安くはない。

モデルによる予想は

自作のモデルの予想は、以下のとおり。

※緑線が予想。値を当てるものではなく、上下の動きを予想するもの。

引き続き、「中期的な上昇トレンドは維持する」という予想をしている。

現在は、次の上昇に向けて押し目を形成中という判断だ。たしかに、配当が落ちても4月初旬~中旬にかけて上昇する、というシナリオもある(実際にそうなることもある)。ただし、その先を見ると天井を付けているように見える。次の上げは、<売り>のチャンスかもしれない。

※このモデルを使うときは、日々の上下変動よりも中期トレンドを確認する。



わたしの売買戦略

前回、「底らしいサインが出れば、売り玉の決済をしたり買い向かうことにする」とした。

実際は、引き続きノートレードだ。底のサインが出なかったので、買うチャンスがなかった。

しばらく買えていないので焦っているが(笑)、焦っても仕方がない。今買えていない分は、下がったときに買えばいい。少なくとも、「黄色レンジの下限:26,743」までこないと買えない。

今は、買うチャンスがきた時に何を買うのか、よく吟味することに時間を使うようにしたい。

まとめ
株価への影響
EPS傾向トレンド:中期↓短期↑短期的な上昇トレンド継続中+
円/ドル傾向20MAを下抜+赤マーカーさらに円高が進む可能性あり
PER水準黄色のレンジの中黄色のレンジ内で推移する?±
割高指数64.1/100(+3.6)安くはない
モデル予想中期的な上昇トレンドを維持押し目から上昇へ?+
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