今週(3/6~)の日経平均株価の見通し

日経平均

日経平均株価:今週(3/6~3/10)の見通しを述べます。

日経平均株価は、一転して「上昇転換」したように見えます。

PER的には「13.5」を目指す展開になっています。上値目途は「28,541」(金曜日時点)になります。ここから新規買いできるかといえば、上値が限られているような感じもあり微妙ですね。

ごく短期であれば、買いも「あり」かもしれません。

日経平均+PER水準

日経平均株価の日足。2022年3月23日~2023年3月3日:

日経平均株価+PER

描画のラインは、上から PER14、13.5、13、12.5、12(点線を除く)。

現在の株価は、引き続き青色のレンジの中にある。

だが、先週とは様相が変わり、灰色線(PER13.5)を目指す展開になっている。

PER13.5:28,541(3/3時点)



本当に割高なのか?

先週までは、単純に青色のレンジに入っていれば割高である、と判断していた。

だが、ここ最近の株価が強いこともあり、「本当に割高なのか?」という疑問を抱くようになった。そこで、(PERベースの)別の角度から割安・割高を判断するテクニカルを作ってみた。

このグラフの見方だが、

棒が上に伸びると<割高>、下に伸びると<割安>と見る。

金曜日の時点では、下に伸びた状態(黒)であり、(直近の動きを考慮すると)必ずしも割高とは言えない。もし、このグラフを使っていれば、先週、売り増しをすることはなかったが後の祭り。

さらに、定量的なものさしとして、独自の「割高指数」を求めてみる。

割高指数:58.9% ※0-100%の範囲で推移する。↑:割高、↓:割安と判断する。

この値を見る限り、PERの観点からは、まだ上値余地がある。

今後は、これらの情報を利用し、割安・割高を判断したい。

失敗した時は、仮説を修正する。

モデルによる予想は

自作のモデルの予想は、以下のとおり。

※緑線が予想。値を当てるものではなく、上下の動きを予想するもの。

前回、「今回の上昇の天井らしきものは見えている」、「もう少し時間がたたないと、どう動くのかはっきりしない」と書いた。結果は、まさかの<上昇トレンドの延長>だった。延長が確定したのが水曜日だから、水曜日以降の売りは間違いだった。

※このモデルを使うときは、日々の上下変動よりも中期トレンドを確認する。

トレンドを確認してみる

現在のトレンドを確認してみよう。

白線:日経平均株価(日足)、青線:テクニカル

このテクニカルの見方だが、青線が20MA(緑線(影付き))を割った時に「下降転換」と判断する。逆に、上抜けした時に「上昇転換」と判断する。金曜日時点では上抜けしておらず、「上昇転換」に至っていない。

一方で、日経平均株価はいち早く20MAを上抜けしており、合わせて先の高値も上抜けしているので、「上昇転換した」と捉えるのが普通の見方だ。ただし、上値は限られるかもしれない。

この両者の齟齬が何を意味するのか、現時点ではわからない。



わたしの売買戦略は

前回、「今週も高いところがあれば、ショートを狙う」とした。

そして、実際にショートを入れた。これで、三週連続で売り増した、ということになる。

金曜日の終値ベースでは、すべての建玉が含み損だ。今後は、<損切り>になる可能性がある。

トレードを行う限り、百戦百勝はなく、かならず負けることがある。負け戦で上手く負ければ、<+優位>の非対称性(profit factor>1)を作ることができる。<負け方>はとても重要なのだ。

今週は、損切り+高いところではショートを狙う、というややこしい方針になる。

まとめ
PER水準「13.5」を目指す上値目途:28,541
割高指数58.9%上値余地あり
モデル予想上昇トレンドの延長ショートは危険
トレンド齟齬発生意味不明
今週のイベント:

10日(金):メジャーSQ ※前後の潮目の変化に要注意