予想の結果は
先週の予想の結果から確認しよう。
※主要なサイトとの比較。予想レンジの平均値で比べる。
Min | Max | 平均値 | 差 | rank | 評価 | |
先週の動き | 28771 | 30240 | 29638 | |||
Z** | 29900 | 30900 | 30400 | +762 | 4 | × |
S** | 29800 | 30800 | 30300 | +662 | 3 | × |
U太(A) | 29707 | 30522 | 30115 | +477 | 1 | △ |
U太(B) | 29843 | 30606 | 30224 | +586 | 2 | × |
評価基準:◎(<100),○(<300),△(<500),×(others)
※緑:(<100)
わたしのA予想のみ「△」。
前回は、中期的なトレンドは変わらず「↑」、短期的なトレンドは、「直近の下落で足を取られた感じ。すぐにどんどん上げていくような形ではない」、「しばらくの間「横ばいする」」、「(25日線より上で)横ばう過程で、20日線を割ることはありそうだ」とした。
さらに、懸念材料として、「VIX指数が、中・長期的なトレンドとして転換しつつある⇒米国株は天井を付けた可能性が結構ある」、「裁定の需給が悪化している」ことを挙げた。
実際の株価の動きは
実際の日経平均株価の動きは、

月)-9、火)-56、水)-640、木)-92、金)-682 合計: -1478 となった。
水曜日に窓を開けて20日線を下回り、25日線を下回る下髭をつけて終える。木曜日も同じような動きでジリっと下げる。25日線が何とかサポートしているようにも見えるが、この2日間でローソク足が「下放れ二本黒」を形成した。そして、金曜日に大きく下げた、という流れだ。
わたしの読みがはずれた分だけ、予想の数値もはずれている。
ポイントは木曜日だった。ここで、「株価は25日線にサポートされた」とみるか、「下放れ二本黒」であり、翌日以降の暴落に注意すべきとみるかで、明暗が分かれた。 わたしは「強いバンドウォーク」からの流れから「前者である」と判断したので、売買タイミングを間違えた。
強いバンドウォークから上昇へ?
これまでは、強いバンドウォークから調整を経て上昇する、というシナリオを描いていた。
まだ、このシナリオが完全に崩れたわけではないが、変調の兆しがあり黄色信号としていい。
9月20日に上げた記事で、「強いバンドウォークからの中・長期的な上昇のシナリオが崩れるとしたら、その原因は米国株の下落になるのではないか」と書いたが、こちらのシナリオが有力になりつつある。
ただし、(悩ましいことに)企業業績をベースにしたテクニカルは、今後の上昇を示唆している。

現在は、とてもむずかしい状況にあり、今後の株価の動きを正しく読める人は誰もいない。実際の株価の動きに同調するしかないんだ。そのために、複数のシナリオを用意しておいた方がいいよ。
比較サイトの予想
主要な比較サイトの「日経平均株価」の今週の予想は、以下のとおりである。
Min | Max | 平均値 | 差 | rank | 評価 | |
先週の動き | 28771 | 30240 | 28771 | ※終値 | ||
Z** | 28500 | 29500 | 29000 | +229 | ||
S** | 28000 | 29500 | 28750 | -21 |
参考:日経平均株価CFD:29038
※比較サイトの予想の精度だが、平均で「422」(n=28)のずれがある。
U太の予想は
わたしの予想は、以下のとおり。
Min | Max | 平均値 | 差 | rank | 評価 | |
先週の動き | 28771 | 30240 | 28771 | ※終値 | ||
U太(A) | 28380 | 29108 | 28744 | -27 | ||
U太(B) | 28545 | 29441 | 28993 | +222 |
※わたしの予想の精度だが、平均で「355」(n=28)のずれがある。
まず、<中期的なトレンド>をチェックする。

中期的なトレンドは、赤のラインを割り「↓」に転換した。
短期的なトレンド(半日足)も、

赤のラインを割ってはいないが、低迷を表現し下げ基調だ。
懸念すべき材料は

VIX指数の各MAを描画(中・長期)したものだが、トレンドが上方向に転換している。
中・長期的なトレンドとして転換したので、株価の中・長期トレンドは下げ、短期的に戻ることはあるが、戻りは売られる、という形になりやすい。今後は、米国株については、あまり期待できない。
裁定の需給だが、

棒グラフが上に突き抜ける<異常値>になっている。
金曜日の大きな下げは、この値の影響があるのかも?

この裁定の需給と株価の関係については、わたしは明確な結論を持っていない。まだ、仮説の段階で、こうなると断言することはできない。
ポジティブな話はあるのか?
ここまではネガティブな話ばかりなので、最後にポジティブな話もしておこう。
まず、短期的には「いいところまで下げている」ということがある。

大抵の場合は、(短期的には)今タッチしているベージュのラインで下げ止まる。
あまりないことだが、下げがきつければ、その下の太い茶色のラインまで下がる。そのラインの価格は、金曜日の時点で「28195」程度になる。現時点でそこまでは想定していない。
※ベージュのラインを割り込んでくれば、下のラインまでの下落を想定する必要がある。
今後の上昇を示唆するテクニカルもある。

企業業績をベースにしたテクニカルだが、
各線が上げ基調になると株価は上がりやすく、下げ基調になると株価は下がりやすくなる。現在はGCが起こり始めており、企業の業績面からみると、株価が上がりやすくなる可能性がある。
DC後に1度株価が上昇して天井を付けたように、GC後に1度株価が下落して底を付ける可能性がある。つまり、前回、DC後、1度ふるい落とした(売りを焼いた)後に下落したように、今回も、GC後、1度ふるい落とした(買いを売らせた)後に上昇という形になるかもしれない。
まとめ
全部の予想をまとめると、以下のようになる。
Min | Max | 平均値 | 差 | rank | 評価 | |
先週の動き | 28771 | 30240 | 28771 | ※終値 | ||
Z** | 28500 | 29500 | 29000 | +229 | ||
S** | 28000 | 29500 | 28750 | -21 | ||
U太(A) | 28380 | 29108 | 28744 | -27 | ||
U太(B) | 28545 | 29441 | 28993 | +222 |
参考:日経平均株価CFD:29038
比較サイトと似たような予想になったが、全くの偶然である。
前回までのデータ(n=28)によると、
わたしの予想(より当たった方)は、平均で「355」のズレがある。一方、比較サイト(より当たった方)の予想は、「422」である。その差は「67」。現在までは、わたしの予想が勝っている。
※トータル(最小、最大、平均値)のズレを数値化したもの。
以上は、わたしの個人的な考えにすぎない。また、投資を推奨するものでもない。
投資は自己の責任において行ってください。