日経平均株価:今週(~9/24)の予想をしてみる

半日足のトレンドライン 日経平均

予想の結果は

先週の予想の結果から確認しよう。

※主要なサイトとの比較。予想レンジの平均値で比べる。

MinMax平均値rank評価
先週の動き3032330670304910
Z**300003080030400-911
S**297003070030200-2913
U太(A)296053051130058-4334
U太(B)298313065830245-2462

評価基準:◎(<100),○(<300),△(<500),×(others)

※緑:(<100)

前回の予想は、まずまず当たっている。

前回は、「二本の(中期的なトレンドを表す)トレンドラインが、なべ底からレッドラインを上抜けし、順風満帆」、「ただし、半日足で確認すると、トレンドラインの傾きと開きが気になる。調整があってもおかしくない感じだ」とした。

結論としては、「今週は、スピード調整があると考える」とした。



実際の株価の動きは

実際の動きは、

月)+66、火)+223、水)-158、木)-188、金)+177 合計: +118  となった。先々週が「+1487」、先週が「+1254」だから、<上げ一服>という形になっている。

わたしが予想したような調整はなかったため、A予想にズレが生じた。

比較サイトの予想

主要な比較サイトの「日経平均株価」の今週の予想は、以下の通り。

MinMax平均値rank評価
先週の動き303233067030500 ※終値
Z**3010030900305000
S**300003120030600+100

参考:日経平均株価CFD:30270(執筆時)

これらの予想が当たれば、株価は「30000~31200」におさまる。

U太の予想は

わたしの予想は、以下のとおり。

今週は営業日が3日なので、数値による予想はできないが、過去の「強いバンドウォーク」と比較することで、「今後どうなりそうか」、「押し目はどのあたりになりそうか」ということをじっくり考えてみたい。

まず、<中期的なトレンド>をチェックする。

中期的なトレンドは変わらず↑

短期的なトレンド(半日足)は、

横ばい。



過去の強いバンドウォークとの比較

まず、現在の状況を確認しよう。

帯状チャートに、バンドウォークの印(青○:>2σ、黄色△:>1σ&5MA)を付けたものだが、

現在の状況は、青○が途切れた後、黄色△が6つ付いた状態だ。

この状態を以前の<強いバンドウォーク>に当てはめてみよう。

Case #1:

大きい黄色の△が(以前の強いバンドウォークに当てはめた)現在地だ。

その後、高い位置から5MA、10MAを下にぶち抜き、<25MA(太い赤茶)付近まで一気に落ちている>ことがわかる。その後は、そこから急反発して横ばい。横ばいしながら、たびたび25MAを下に抜いていることがわかる(赤い△で表示)。

Case #2:

こちらは、現在地から大きい下落はなく横ばいだ。

横ばいしながら<25MAが上がってくるのを待ち>、そこを1日下抜けした後に上昇に転じている。

Case #1 と Case #2 の違いだが、

前回指摘したように、帯状チャートの最上位のラインにどれぐらい絡んだか、ということもあるが、「途中で押し目を入れたか」ということもある。前者は(青○が途切れた後)押し目を入れておらず、後者は10MA(帯状チャートでは水色のライン)まで下落し、押し目を入れている。

その結果、前者は大きめの押し目になり、後者は横ばいになった。

今回はどうなる?

では、今回はどうなるのか?

形としては Case #2 に近い。Case #1 のような過激な上昇ではない。

だが、押し目を付けたかどうかは微妙だ。木曜日に5MAを割っただけで、10MAにも水色のラインにも届いていない。押し目の定義にもよるのだろうが、わたしは押し目をつけていない、と考える。

ゆえに、近いうちに「20MAに近づくような下落はある」とみる。

25MAがポイントに

どちらのケースにしても、25MA(太い赤茶)がポイントになっていることがわかる。

前者では、ドンと25MA付近まで落ちたところが買い場になっている。さらに、その後に25MAを割ったときも(赤い△で表示)、後の上昇を考えれば、よい買い場になっている。

後者でも、25MAを割ったときが(1日しかなかったが)よい買い場になっている。

ゆえに今回も、そうなる可能性は十分にある、と考える。



懸念すべき材料は

ここまで上げることを前提に話をしてきたが、懸念すべき材料を2つ挙げておこう。

まず、VIX指数だ。

日経平均株価とVIX指数

VIX指数の各MAを描画したものだが、トレンドの転換を示唆している。

すべてのMAが集まり、全体の傾きが上方向に転換しつつある。こうなると、米国株は(中・長期的なスパンで)逆回転を始め調整に入る可能性がある。米国株はかなり危ないな…という印象だ。

上で紹介した以前の<強いバンドウォーク>のときは、いずれもVIXが下げ基調だった。だが今回は、上げ基調になりそうだ。強いバンドウォークからの中・長期的な上昇のシナリオが崩れるとしたら、その原因は米国株の下落になるのではないか。

米国株が崩れても、日本株は上がる、とする見方もあるが、どうなるかはわからない。

次に、裁定の需給だ。

需給は悪化している。

ただし、前回の山が何でもなかったように、相場が強いときは(需給の悪化は)株価に対しネガティブに働かない、ということがある。株価上昇の燃料になっている感じすらある。逆に言えば、山を作っても株価が下がらないのであれば、<相場がかなり強い>と判断できそうだ。

※相場がバンドウォークするほど強ければ、短期的な需給の悪化は関係ない。

現時点では、山頂からやや下げているようにも見える。このことは、前回の山のときほど(短期的な)相場は強くない、という証になる。

まとめ

今回は、以前の「強いバンドウォーク」と比較することで、「今後どうなりそうか」、「押し目はどのあたりになりそうか」ということを考えてみた。

結論は、「近いうちに20MAに近づくような下落があるとみる」ということだ。

そして、まずそこが押し目になる。

その後は、25MAの上昇待ちで横ばい、25MAとクロスしたところが押し目になる、という見立てだ。

懸念材料としては、VIX指数がある。

この指数の長期トレンドがかなり怖い形になっており、ここから米国株が(中・長期的に)逆回転を始め調整に入ってもおかしくない。もしそうなったとき、日本株がどうなるのかについては、まだなんとも言えない。

強いバンドウォークの後に調整し、そこから上昇する、というシナリオが崩れるとしたら、米国株の下落が原因になるだろう。

以上は、わたしの個人的な考えにすぎない。また、投資を推奨するものでもない。

投資は自己の責任において行ってください。