予想の結果は
先週の予想の結果から確認しよう。
※主要なサイトとの比較。予想レンジの平均値で比べる。
Min | Max | 平均値 | 差 | rank | 評価 | |
先週の動き | 30323 | 30670 | 30491 | 0 | ||
Z** | 30000 | 30800 | 30400 | -91 | 1 | ◎ |
S** | 29700 | 30700 | 30200 | -291 | 3 | ○ |
U太(A) | 29605 | 30511 | 30058 | -433 | 4 | △ |
U太(B) | 29831 | 30658 | 30245 | -246 | 2 | ○ |
評価基準:◎(<100),○(<300),△(<500),×(others)
※緑:(<100)
前回の予想は、まずまず当たっている。
前回は、「二本の(中期的なトレンドを表す)トレンドラインが、なべ底からレッドラインを上抜けし、順風満帆」、「ただし、半日足で確認すると、トレンドラインの傾きと開きが気になる。調整があってもおかしくない感じだ」とした。
結論としては、「今週は、スピード調整があると考える」とした。
実際の株価の動きは
実際の動きは、
月)+66、火)+223、水)-158、木)-188、金)+177 合計: +118 となった。先々週が「+1487」、先週が「+1254」だから、<上げ一服>という形になっている。
わたしが予想したような調整はなかったため、A予想にズレが生じた。
比較サイトの予想
主要な比較サイトの「日経平均株価」の今週の予想は、以下の通り。
Min | Max | 平均値 | 差 | rank | 評価 | |
先週の動き | 30323 | 30670 | 30500 | ※終値 | ||
Z** | 30100 | 30900 | 30500 | 0 | ||
S** | 30000 | 31200 | 30600 | +100 |
参考:日経平均株価CFD:30270(執筆時)
これらの予想が当たれば、株価は「30000~31200」におさまる。
U太の予想は
わたしの予想は、以下のとおり。
今週は営業日が3日なので、数値による予想はできないが、過去の「強いバンドウォーク」と比較することで、「今後どうなりそうか」、「押し目はどのあたりになりそうか」ということをじっくり考えてみたい。
まず、<中期的なトレンド>をチェックする。

中期的なトレンドは変わらず↑
短期的なトレンド(半日足)は、

横ばい。
過去の強いバンドウォークとの比較
まず、現在の状況を確認しよう。

帯状チャートに、バンドウォークの印(青○:>2σ、黄色△:>1σ&5MA)を付けたものだが、
現在の状況は、青○が途切れた後、黄色△が6つ付いた状態だ。
この状態を以前の<強いバンドウォーク>に当てはめてみよう。
Case #1:

大きい黄色の△が(以前の強いバンドウォークに当てはめた)現在地だ。
その後、高い位置から5MA、10MAを下にぶち抜き、<25MA(太い赤茶)付近まで一気に落ちている>ことがわかる。その後は、そこから急反発して横ばい。横ばいしながら、たびたび25MAを下に抜いていることがわかる(赤い△で表示)。
Case #2:

こちらは、現在地から大きい下落はなく横ばいだ。
横ばいしながら<25MAが上がってくるのを待ち>、そこを1日下抜けした後に上昇に転じている。
Case #1 と Case #2 の違いだが、
前回指摘したように、帯状チャートの最上位のラインにどれぐらい絡んだか、ということもあるが、「途中で押し目を入れたか」ということもある。前者は(青○が途切れた後)押し目を入れておらず、後者は10MA(帯状チャートでは水色のライン)まで下落し、押し目を入れている。
その結果、前者は大きめの押し目になり、後者は横ばいになった。
今回はどうなる?
では、今回はどうなるのか?
形としては Case #2 に近い。Case #1 のような過激な上昇ではない。
だが、押し目を付けたかどうかは微妙だ。木曜日に5MAを割っただけで、10MAにも水色のラインにも届いていない。押し目の定義にもよるのだろうが、わたしは押し目をつけていない、と考える。
ゆえに、近いうちに「20MAに近づくような下落はある」とみる。
25MAがポイントに
どちらのケースにしても、25MA(太い赤茶)がポイントになっていることがわかる。
前者では、ドンと25MA付近まで落ちたところが買い場になっている。さらに、その後に25MAを割ったときも(赤い△で表示)、後の上昇を考えれば、よい買い場になっている。
後者でも、25MAを割ったときが(1日しかなかったが)よい買い場になっている。
ゆえに今回も、そうなる可能性は十分にある、と考える。
懸念すべき材料は
ここまで上げることを前提に話をしてきたが、懸念すべき材料を2つ挙げておこう。
まず、VIX指数だ。

VIX指数の各MAを描画したものだが、トレンドの転換を示唆している。
すべてのMAが集まり、全体の傾きが上方向に転換しつつある。こうなると、米国株は(中・長期的なスパンで)逆回転を始め調整に入る可能性がある。米国株はかなり危ないな…という印象だ。
上で紹介した以前の<強いバンドウォーク>のときは、いずれもVIXが下げ基調だった。だが今回は、上げ基調になりそうだ。強いバンドウォークからの中・長期的な上昇のシナリオが崩れるとしたら、その原因は米国株の下落になるのではないか。
米国株が崩れても、日本株は上がる、とする見方もあるが、どうなるかはわからない。
次に、裁定の需給だ。

需給は悪化している。
ただし、前回の山が何でもなかったように、相場が強いときは(需給の悪化は)株価に対しネガティブに働かない、ということがある。株価上昇の燃料になっている感じすらある。逆に言えば、山を作っても株価が下がらないのであれば、<相場がかなり強い>と判断できそうだ。
※相場がバンドウォークするほど強ければ、短期的な需給の悪化は関係ない。
現時点では、山頂からやや下げているようにも見える。このことは、前回の山のときほど(短期的な)相場は強くない、という証になる。
まとめ
今回は、以前の「強いバンドウォーク」と比較することで、「今後どうなりそうか」、「押し目はどのあたりになりそうか」ということを考えてみた。
結論は、「近いうちに20MAに近づくような下落があるとみる」ということだ。
そして、まずそこが押し目になる。
その後は、25MAの上昇待ちで横ばい、25MAとクロスしたところが押し目になる、という見立てだ。
懸念材料としては、VIX指数がある。
この指数の長期トレンドがかなり怖い形になっており、ここから米国株が(中・長期的に)逆回転を始め調整に入ってもおかしくない。もしそうなったとき、日本株がどうなるのかについては、まだなんとも言えない。
強いバンドウォークの後に調整し、そこから上昇する、というシナリオが崩れるとしたら、米国株の下落が原因になるだろう。
以上は、わたしの個人的な考えにすぎない。また、投資を推奨するものでもない。
投資は自己の責任において行ってください。