日経平均+PER水準
日経平均株価の日足。2022年2月21日~2023年2月17日:

描画のラインは、上から PER14、13.5、13、12.5、12(点線を除く)。
現在の株価は、青色のレンジの中にある。日経平均EPSが低下したため、(全体のラインが下がり)株価が青色のレンジに押し上げられた、というかたちだ。「この水準だと買うことはできないな」というのが第一感だ。
※個別株では買えるものがあるのだろうが、指数は買い控えた方がいい。
青色のレンジ:PER「13~13.5」
黄色のレンジ:PER「12.5~13」

先日、投資系の動画をみていたら、「PERが○○だから、今の日本株は割安である」という表現をしている配信者がいた。この表現が正しいかどうかは微妙である。PERの説明変数であるEPSが変化するためだ。今、わたしが言えることは、「株価が赤色のレンジに入ってくれば、割安ではないか」ということだ。
モデルによる予想は
自作のモデルの予想は、以下のとおり。

※緑線が予想。値を当てるものではなく、上下の動きを予想するもの。
予想には、今回の上昇の天井らしきものが見えている。MAとの兼ね合いからも、天井に見える。今回の上昇が予想より早くはじまっていることもあり、ここからは下降転換に注意すべきだろう。
このモデルを使うときは、日々の上下変動よりも中期トレンドを確認した方がいい。
下落の兆候か
下図も自作のテクニカルだが、

白線:日経平均株価(日足)、青線:テクニカル
青線が20MAを割った時にオレンジの縦線を引いてみた。
これまでは青線が20MAを割ると、日経平均株価がそこそこ下落していることがわかる。もちろん、今回はどうなるかはわからないが(違うパターンになる可能性もある)、下落に対する備えはしておいた方がいいと思う。
※n=4だから、統計的には信ぴょう性があるわけではない。

今回の上昇の天井は「27696」(終値)、「27821」(ザラ場)かもしれない。
わたしの売買戦略は
前回、「ヘッジ売りを考える」としたが、実際にヘッジ売りを行った。
先週述べたとおり、最低条件の「PER13.0」を超えた時点で<売り>を検討し、
ほかのテクニカルを確認した結果、今回の上昇の「天井圏である」という結論に達したので、二日に分けて売りを入れた。日経平均株価は円安を支えに底堅い気もするが、自分のルールにしたがって機械的に売った。
今週も、売りの最低条件を満たす高い場面があれば、ショートを狙うことになる。
これまでの成績は
直近1年ほどのショートの成績を確認してみた。
20回以上トレードした結果だが、
勝率 | 75.0% |
平均リターン(/回) | 6.7% |
平均リターン(年利) | 50.8% |
この1年間は、よい成績だったと思う。だが、それ以前は大きな損失を出している。
※利益⇒損失 or 損失⇒利益と、利益を出しても損失で相殺する、というのが並の投資家になる。
相場つきに自分が採用する戦術がマッチすると、このようなよい成績につながるが、そうでなければ裏目裏目に出て損をすることになる。いかに相場に同調して、その相場に合った戦術を採用できるか、がポイントになるのだ。
※適切な戦術の採用に加えて、個々の戦術をブラッシュアップすることも必要になる。

ボクシングでは、ボクシングIQの高い選手のみが、トップオブトップになることができる。投資も同じであり、投資IQが高くないと、(とんとんの相殺ばかりになり)<+優位>の非対称性(profit factor>1)を作ることができないよ。
今週のイベント:
21日(火):製造業PMI(US)
24日(金):PCEデフレーター、PCEコアデフレーター(US)