日経平均株価:今週(3/20~3/24)の見通しを述べます。
先週金曜日の終値が「27,333」、現在の日経平均CFDが「26,962」(-1.36%)です。ゆえに、今週は下落からはじまりそうです。もしかすると、買いのチャンスがあるかもしれませんね。
わたしは、底値圏であることを確認してから買いを検討します。
EPSの傾向は
まず、株価の重要な変数である「日経平均EPS」の傾向を確認しよう。


※2022年4月20日~2023年3月17日
上図の棒グラフは、MAの傾きを表す。青なら+、茶ならー
下図の□マーカーの折れ線グラフは、日経平均EPSのトレンドを表す。
中期的なトレンドは下だが、短期的なトレンドは上である。現在は、この短期的な上昇トレンドがどこまで続くのか、という局面だ。下図のトレンドを表す折れ線グラフが下降転換したら、短期的な上昇トレンドの終わりを疑うことになる。
上図のMAの傾きを表す棒グラフが5MA(黄色線)を割っても、同様だ。
日経平均+PER水準
日経平均株価の日足。2022年4月20日~2023年3月17日:

描画のラインは、上から PER14、13.5、13、12.5、12(点線を除く)。
現在の株価は、黄色のレンジの中にある。
青色レンジの上限を超えたところが天井になり、青色のレンジから下抜けて黄色のレンジに入ってきた、という状況だ。今後は、このまま黄色のレンジ内で推移するシナリオもあるし、赤のレンジまで落ちる、とするシナリオもある。
株価の下に付く印(赤・ピンク)が出ていないため、もう少し下落が必要かもしれない。
黄色レンジの下限:26,672(PER12.50、3/17時点)
この水準は割高なのか?
現在の水準が割高なのか、確認してみよう。

このグラフの見方だが、
棒が上に伸びると<割高>、下に伸びると<割安>と見る。
先週の金曜日の終値は、割高ではないがさほど割安でもない。木曜日に底を付けた、という感じでもない。直近のケースの底では、棒がもっと下に伸びている。棒がある程度下に伸びて、安値を表すマーカー(赤・ピンク)が付けば、「底値圏である」と判断できる。
金曜日時点の「割高指数」だが、
割高指数:60.5(+0.5) ※0-100の範囲で推移する。↑:割高、↓:割安と判断する。
同様に、安くはない。

もっと引き付けてから買った方がいい、という印象だ。
モデルによる予想は
自作のモデルの予想は、以下のとおり。

※緑線が予想。値を当てるものではなく、上下の動きを予想するもの。
先週に引き続き、「下を掘ることがあっても、中期的な上昇トレンドは維持する」という予想をしているが、先端(右端)で天井を付けた雰囲気はある。当面は、日経平均株価が底割れをせずに再度上昇に向かうかどうかに注目したい。
※このモデルを使うときは、日々の上下変動よりも中期トレンドを確認する。
わたしの売買戦略は
前回、「あや戻しでショートを狙ったり、安くなれば素直に買う」とした。
実際は、先週に引き続きノートレードだ。これまでの分析で述べたように、「まだ底を付けていない」という判断をしている。現在、CFDが1%以上下げているが、仮に上げていても先週の木曜日が底だった、という判断にはならない。<底らしさ>の合理的な根拠が不足しているためだ。
今週は、底らしいサインが出れば、売り玉の決済をしたり買い向かうことにする。
まとめ
EPS傾向 | トレンド:中期↓短期↑ | 短期的な上昇トレンドがどこまで続くのか、という局面 |
PER水準 | 黄色のレンジに下落⤵ | 黄色のレンジ内で推移する?赤のレンジまで下落もあり |
割高指数 | 60.5/100(+0.5) | 割安ではない |
モデル予想 | 上昇トレンドの継続 | 下を掘ることがあっても、中期的な上昇トレンドは維持 |