日経平均株価の考察(1/9/24-)

日経平均株価+EPS 日経平均

日経平均EPSの動き

まず、日経平均EPSの動きを確認してみよう。

白の実線:日経平均株価、マーカー付折れ線:日経平均EPS

日経平均株価と日経平均EPSは、ある程度相関していることがわかる。

日経平均EPSは、日経平均を構成する企業の収益力を表す指標だから、日経平均株価の重要な説明変数のひとつである、としていいよ。

別のテクニカルで、その水準を確認してみる。

黒の実線:テクニカル①

最近まで、高い水準にあったことがわかる。

頂(いただき)でダブルトップを形成し、下落に転じている、というのが現在の状況だ。

このテクニカルが高い水準にある時点で「高すぎるので、下落するかも…」と考えることができた。株価であれば、ダブルトップを作りそうになっているところで<売り>ということになる。



さらに、こちらのテクニカルでは、

棒グラフ:テクニカル②

ベアリッシュ・ダイバージェンスが発生した後、下落していることがわかる。

ベアリッシュ・ダイバージェンスが発生すれば、必ず下落する、というものではないが、「下落の可能性がある」として、下落への警戒度を高める必要がある。今回は、素直に下落に転じている。

日経平均EPSについては、中期的な天井を付けた可能性を頭に入れておいた方がいいだろう。

もちろん、ここで踏ん張って、早々に先の高値を超えてくる可能性もある。そうなった時に慌てないように、あらゆる可能性を想定しておいた方がいいよ。

日経平均株価は割高?割安?

現在の日経平均株価は、割高なのか割安なのか考えてみよう。

1/5/24 終値:33,377.4

白の実線:日経平均株価、マーカー付折れ線:オリジナル指標

上図は、日経平均株価とファンダメンタルズを変数にしたオリジナルのテクニカルだ。

ざっくりとした見方では、中央の黄色線を超えたら割高ゾーン(青丸)、太い灰色線を下に割ったら割安ゾーン(赤丸)と解釈する。現在は、黄色線をやや超えているので、割高ゾーンに突入と解釈する。

わたしは、割安ゾーンにおいて、特にピンクや赤丸のマーカーが付いたところで積極的に買い、中央の黄色線を越えた割高ゾーンでは積極的な買いを控える、という戦略をとっている。現在は、黄色線をやや越えているので、(日経平均株価的には)「やや割高である」と判断している。

割高ゾーンに入っても、しばらく高値を維持したり、上値を追うこともあるよ。でも、わたしは割安ゾーンに入ってくるまで待つ。投資では、規律が大事だよ。

まとめ

日経平均EPSが下落に転じている。

この指標の下落は、日経平均株価にネガティブな影響を与える。

どの程度下落するのかは誰にもわからないが、EPSが中期的な天井を付けた可能性がある。

※ただし、株価はEPSだけで決まるわけではないし、先の日経平均EPSの高値が中期的な天井ではない可能性もある。当然だが、あらゆる可能性を考慮して、相場に向き合った方がいい。

わたしは、現時点の日経平均株価は「やや割高である」と判断している。

やや割高程度では、売りを仕掛けるような水準ではない

ゆえに、わたしの投資行動だが、日経平均に連動する個別株の買いは自重する、ということになる。日経平均に連動しない個別株を小ロットで買うか、買いを自重する、ということになる。

※本記事は、投資行動を指南したり、すすめるものではありません。